【マンガ】『黒博物館 ゴーストアンドレディ』(上下巻)ーカッコイイ男とは
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『黒博物館 ゴーストアンドレディ』藤田和日郎 / 講談社
灰色の服の男・グレイ(幽霊)とナイチンゲールの話。
ナイチンゲールはある日、グレイに会いに行く。
自分の無力さを嘆く彼女は、彼に自分を殺してくれと依頼する。
(クリスチャンなので自殺できない。)
グレイは、彼女が最も絶望しきった瞬間に殺してやることを約束する。
(彼は演劇好きなので、それが最も悲劇的で舞台が映える演出だと思った。)
しかしナイチンゲールは気弱ながら絶望はしない。
看護の仕事がしたいのに両親をはじめ、色んな方面から妨害にあう。
療養所から始まり、クリミア戦争の前線に近い野戦病院、そして最前線へと身を投じてゆく。
いつしかグレイは守護霊のような存在になってゆく。
ナイチンゲールも生きる自信を取り戻してゆく。
いいコンビ。いいパートナー。見ていて気持ちがいい。
しかし藤田和日郎氏は創作意欲の衰えというものがないのだろうか?
このマンガもエネルギーに満ち溢れていて、元気をもらえる。
歳をとったベテラン作家は少年マンガを描かなくなる。
描けなくなるといった方が正しいのか?
藤田和日郎氏は、あだち充氏と並んで、少年の心を失わずに、読者の少年の心を沸かせることができる、永遠の少年マンガ家です。
このマンガもモーニングに掲載されていましたが、限りなく少年マンガに近い青年マンガといえます。
幼稚だということではない。
どの年齢層の人間が読んでも面白いと思える、という意味です。
著者の中には、「カッコイイとはどういうことか」というビジョンがブレずにずっとあるのだと思います。
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