【マンガ】『夏目アラタの結婚』1巻―バラバラ殺人犯の気を引け!
【広告】
紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『夏目アラタの結婚』乃木坂太郎 / 小学館
⇧2019年11月29日発売
『医龍』の著者・乃木坂太郎さんの新作です。
⇩⇩⇩この記事のYou Tube動画版です⇩⇩
【マンガ】『夏目アラタの結婚』/ バラバラ殺人犯の気を引け!【乃木坂太郎新作】
<死刑囚との結婚>
複数人を殺害した猟奇殺人犯は、大抵は死刑になります。
裁判で死刑が確定するまでは、被告人が承諾すれば誰でも面会できますが、
死刑が確定すると、面会の条件は厳しくなります。
つまり死刑囚と面会できるのは、親族と弁護士だけになるのです。
死刑が確定したからといって、犯罪行為の全てが明らかにされたわけではありません。
例えば犯行動機だったり、死体を遺棄した場所だけは黙秘している場合です。
殺害事実だけは証明済みなので、死刑を確定することは出来ますが、被害者の遺族の方にとっては黙秘情報の方が重要なこともあります。
まだまだ情報を引き出したいのに、死刑が確定すれば一般人は面会不可能になってしまいます。
そんな時、死刑囚の支援者や、記事になる情報が欲しい記者や、遺棄された死体を捜している事件の関係者は、その死刑囚と結婚するという手段に出ることがあります。
そうすれば婚約者となり、面会条件をクリアできるからです。
かなりクレイジーな方法ですが、どうしても情報が欲しい場合は仕方がないかもしれません。
この漫画の主人公も、死刑囚から情報を引き出すため、結婚を申し込みます。
【広告】
<あらすじ>
主人公は児童相談所で働く青年・夏目アラタ。
彼は毎日、通報があった家庭を訪問し、虐待がないかどうか確認して回っています。
しかし、そんな毎日にうんざりし始めていました。
体にアザを作った幼児や、不信感むきだしの目になってしまった子どもを、何度も見るのに疲れたのです。
彼は自分の両親の例やこれまでの家庭訪問を経て、結婚なんてするもんじゃないと考えるようになりました。
ある日、夏目は先輩に連れられて、不登校児童・山下卓斗の家にやって来ました。
卓斗は夏目に謝りたいことと、頼みたいことがあると言いました。
実は卓斗の父は、連続バラバラ殺人事件の被害者の一人でした。
犯人は捕まったけれど、遺体を埋めた場所は黙秘し続けています。
つまり卓斗の父親の頭部は、行方不明のままだったのです。
卓斗は埋めた場所を聞き出すため、刑務所にいる犯人と文通を始めました。
卓斗は遺族なので実名を使うのはヤバいと考え、夏目の名前を騙って、30代の男のフリをして手紙を書きました。
すると犯人から返事が来ました。
「今度、直接会って話そうよ」と。
夏目は卓斗の代わりに、犯人に会いに行くことを約束しました。
殺人事件が発覚したのは、2年前の秋でした。
異臭がするという通報を受けた警察が、当該アパートの部屋に踏み込みました。
そこにはバラバラ死体をバッグに詰めている最中の、ピエロの扮装をした女がいました。
彼女の名前は品川真珠(20)。
都内で発生していた連続バラバラ事件の犯人で、「品川ピエロ」と呼ばれています。
被害者はいずれも30代の男性で、卓斗の父親は3人目の犠牲者でした。
一審の判決は死刑となり、品川は東京拘置所に収監されました。
まだ刑が確定したわけではありませんが、ほぼ間違いなく死刑になると思われます。
夏目は品川から卓斗の父親を埋めた場所を聞き出すため、面会を申し込みました。
そして何度目かの申請で、ようやく面会が承諾されます。
いざ面会室で顔を合わせた二人でしたが、最初の挨拶で品川は夏目に興味を失ってしまいました。
面会室から退出しようとする品川を引き止めるため、夏目はとっさに、
「俺と結婚しよーぜ!」と呼びかけました。
再び夏目に興味を持った品川は、夏目に次々質問を投げかけ、夏目の本心を探ろうとしてきます。
果たして夏目は、「結婚」というエサで品川の気を引きつつ、うまく遺体を埋めた場所を聞き出すことができるのでしょうか。
【広告】
<まとめ>
死刑が確定しそうな女連続殺人犯・「品川ピエロ」とのかけ引きを描いたサスペンス漫画です。
品川は殺害した遺体を埋めた場所を黙秘しており、それを聞き出すことが最大の目的です。
まだ信頼されていない一回目の面会でそれを聞き出すのは不可能なので、品川がこれからも面会を受け入れてくれるように、夏目に興味を持ってもらう必要があります。
その方法が「結婚」です。
お互いが嘘と真実を混ぜながら、相手の本心を探っていく過程は、非常に緊迫感があって面白いです。
なにより「死刑囚との恋のかけ引き」という設定は、かなり斬新です。
新しい形の恋愛サスペンスです。
⇦クリックするとAmazonに飛べます
⇩⇩⇩⇩⇩
⇧⇧⇧⇧⇧
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
⇩⇩⇩You Tube動画ver⇩⇩