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【マンガ】『BEASTARS』1-14巻―食肉が重罪とされる世界での肉食獣の苦悩【アニメ化】

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『BEASTARS』板垣巴留 / 秋田書店


⇧1巻は2017年1月発売。

 最新刊の14巻は2019年7月に発売されました。

「このマンガがすごい!2018」オトコ編第2位を獲得。

「マンガ大賞2018」では大賞を受賞しました。

 

いよいよ2019年10月からアニメ放送が開始されます。

フジテレビ系列と、NETFLIXで配信されます。

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<動物が主人公の漫画>

動物を題材とした漫画でも、ほとんどは人間が主人公です。

しかし人間が(ほとんど)登場せずに、動物たちがメインで活躍する漫画も昔からそれなりにありました。

そういう系統の漫画は大きく二つに分けられます。

実際の動物の生態をベースに彼らの自然界での生き方を描くか、

動物を擬人化して人間と同じような生活様式を描くかです。

 

前者の例は『ジャングル大帝』や『銀牙』などがあります。

 

◆『ジャングル大帝』(手塚治虫 / 講談社)

 

 ◆『銀牙』(高橋よしひろ / 日本文芸社)

 

 

後者の例は『しろくまカフェ』や『バケツでごはん』などがあります。

 

◆『しろくまカフェ』(ヒガアロハ / 集英社)

 

◆『バケツでごはん』(玖保キリコ / 小学館)

 

 

これから紹介する『BEASTARS』は後者にあたります。

 

また「動物漫画」といわれると「癒し」を連想してしまいがちですが、この漫画で癒しを求めるのは難しいです。

たしかに様々な動物が登場し、動物的可愛らしさはもちろんあるのですが、内容はけっこうヘビーだからです。

 

 この漫画では、肉食獣と草食獣が共生していこうとする社会を描くことで、

人間社会でも異なる種族たちがどうやったらお互いに認め合って生きていけるか、どうやって自分の本能(欲望)と折り合いをつけるかを考えさせられる作品になっています。

 

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<あらすじ>

 舞台は人間がおらず、肉食獣と草食獣が共存している世界

彼らは人間のように言葉を話し、服を着て、学校に通ったり街を形成したりしています。

 主人公は、チェリートン学園で寮生活をしているハイイロオオカミのレゴシ。

彼は高校2年の演劇部で、照明係をやっています。

 

 ある日の夜、校内でアルパカのテムが肉食獣によって喰い殺される事件が起きました。

犯人は特定されなかったため、学園内の全ての肉食獣生徒は、容疑者として草食獣の生徒たちから疑いの目を向けられてしまいます。

テムは演劇部だったため、演劇部に所属する肉食獣生徒たちは最も怪しまれました。

中でもレゴシは大型で強そうで、さらに寡黙で不愛想なために犯人なのではないかと疑われます。

 

 演劇部では、新入生歓迎会のための演目の準備が進められていました。

 亡くなったテムはそこで準主役(良い役)をもらっていたため、代役が必要になりました。

そしてヤギのゾーイに代役を務めさせることが、リーダー会議によって決められました。

 ゾーイは練習不足のため、まだセリフを覚えきれていませんでした。

そのため、彼は主役を務める高校3年のアカシカのルイから、深夜の稽古に連れ出されます。

練習場所は体育館です。

夜間侵入は校則違反なので、見張りのためにレゴシも連れ出されました。

ちなみに。誰かに見つかれば部活動停止か停学になります。

 

ほとんどの生徒は寮生活をしており、殺害事件があったので、深夜に学園の敷地内に出歩く者はまずいません。

しかしその夜に限って、ドワーフウサギの女子生徒・ハルが体育館の裏にやって来ました。

ハルが逃げようとしたので、レゴシはとっさに肉食獣の本能的に追いかけてしまい、ハルを捕まえました。

 

ハルはレゴシのスキを見て逃げ出しますが、レゴシは長年抑えつけてきた肉食獣の捕食本能が発動してしまったことに動揺していました。

ずっと静かに生きてきた彼にとって、それは予想外のことだったからです。

哀しさや悔しさよりも喜びを感じてしまったため、彼は自己嫌悪に陥ります。

 

それからというもの、ハルのことが気になるレゴシは、自分の感情が恋なのか食欲なのか悩むことになります。

 

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<食肉は重罪>

 学園モノには該当するのですが、内容はハードです。

いきなり第一話から、作品世界の中で一番あってはならないこと(肉食獣が草食獣を喰い殺すこと)が描かれるので、読者は衝撃を受けるでしょう。

ただ、登場キャラクターたちをすべて動物にすることでポップな印象が加わり、生々しさや陰鬱さが中和されています。

これの人間バージョンが『東京喰種』(石田スイ / 集英社)といえます。

 

食肉が重罪とされる世界に生きる肉食獣の苦悩ぶりは、現代社会で色んなものを抑圧されている方達を連想させます。

肉食獣が悪いわけではないのに、いつも悪者扱いされて読んでいて少しつらいです。

今の社会では、弱者ぶったり被害者ぶった者勝ちなことに気付かされます。

 

力の強い者として開き直って生きるのか、本能を抑えつけて生きるのか。

果たして主人公・レゴシは、肉食獣としてどういう生き方を選ぶのでしょうか。

 

努力友情勝利を無視した、少年漫画らしくない点がこの漫画の個性です。

3巻からは舞台が学園外に広がり、さらにハードな内容になっていきます! 

 

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