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【マンガ】『劉邦』1-5巻―キングダムの次の時代

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『劉邦』高橋のぼる / 小学館

⇧1巻は2017年12月発売。

最新刊の5巻は2019年5月に発売されました。

 

 

<『キングダム』の次の時代>

劉邦という人物をご存じでしょうか。

中華統一を果たしたが滅んだ後の国――前漢の初代皇帝です。

劉邦は特に優れた武勇があるわけでもなく、もともと身分が高かったわけでもありません。それなのに皇帝まで上りつめたのです。

彼は元々、沛(はい)県で暮らしている、ヤクザと関わりのある農民でした。

彼の人柄のせいなのか、周囲の人間たちが彼を担ぎ上げ、秦を滅ぼすまでに至ります。

 

ちなみに秦は中華統一から15年しか持ちませんでした。

漫画『キングダム』は秦の始皇帝が中華統一を目指す物語なので、始皇帝こと嬴政(えいせい)をかなり美化して描いてあります。

本当はかなり無茶で残酷なことをやっています。

彼は中華統一後、宮殿などの大規模な土木工事のために各地から人民を労役にかり出しました。

その過酷な労働は多くの人間の命を奪いました。

さらに儒教を弾圧したり急速に法治国家を目指したために、かつての敵国の民衆たちの不満を高めることになり、始皇帝の死後はすぐに反乱が起きました。

 

劉邦は、始皇帝の圧政に耐えかねて秦を倒そうと立ち上がった者の一人なのです。

この漫画はそんな劉邦を主人公にした、『キングダム』の次の時代を描いた作品です。

 

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<あらすじ>

沛県の役人・蕭何(しょうか)は秦から命令を受けました。

沛から労役に服す村人を100人、咸陽(秦の首都。始皇帝がいる)に連れて来いというものです。

彼は始皇帝の圧政ぶりに強い不満を持っていましたが、逆らうことなく仕事をこなしています。(命令に従わなければ死刑になるため)

 

労役として咸陽に連れて来られた者の中には劉邦もいました。

彼は当初の約束どおり、無事に一年間(いい加減ながらも)仕事を勤めてきました。

しかしまだ沛へ帰ってよいという許可がもらえません。

彼は、一体いつになったら帰れるのかと蕭何に不満を漏らします。

 

ある日、蕭何は咸陽にいる象にふっ飛ばされて、豚の餌として人糞が集められている肥溜めに落ちてしまいます。

ウンコまみれになった彼は、街で民衆に笑われて大恥をかきました。

しかし劉邦だけは彼を笑わず、彼を水汲み場まで連れて行って洗ってあげました。

 

蕭何は劉邦の行動に感動しますが、その水汲み場は貴族たちが使うものであり、そこを使用した罪で劉邦は逮捕されてしまいました。

劉邦には死刑が言い渡されます。

方法は殷の紂王の時代に考案された「炮烙(ほうらく)」です。

 (漫画『封神演義』でもありましたね)

炮烙とは、猛火の上に多量の油を塗った銅製の丸太を渡し、その熱された丸太のうえを罪人に裸足で渡らせ、渡り切れば無罪にするというものです。

しかし当然のことながら渡り切った者はこれまでに一人もいません。

誰もが滑って丸太から落ちて焼け死にます。

炮烙は死刑と言う名の、皇帝のための娯楽なのです。

 

 劉邦は死刑前夜、隣の牢屋にいる知り合いから炮烙を渡る秘策を教えてもらいます。
果たして彼は、今まで誰も渡り切ったことがない炮烙を渡ることができるのでしょうか。

 

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<まとめ>

 著者は、映画化もされた『土竜の唄』(小学館)の高橋のぼるさんです。

著者の絵柄が好きになれないという評価をたまに目にしますが、これだけクセのある物語を描く以上、絵柄をありふれたお上品さで仕上げていたら、物語の個性が死んでしまうでしょう。

この『劉邦』でも同じです。

知っている人はとことん知っている劉邦という人物をあえて描くには、作家の個性を爆発させるしかありません。

 

 劉邦も『土竜の唄』の主人公と同様に、絶体絶命のピンチに陥っても、どんな事をしてでも生き延びてやろうという意志が強いです。

生命力にあふれたキャラクターです。

普段はふざけていて下品で馬鹿のように見えるけれど、いざという時は肝が据わっています。

後に英雄となる人物を、読者が身近に感じるように描くのが本当に上手いです。

 

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