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【ビジネス】『FACTFULNESS ファクトフルネス』―恥ずかしい思い込みに気づこう!

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

 『FACTFULNESS ファクトフルネス』ハンス・ロスリング / 訳:上杉周作・関美和 / 日経BP社

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 ⇧2019年1月11日発売。

今、世界的に大ヒットしているビジネス書です。

タイトルの「ファクトフルネス」とは、「事実に基づいた正しい見方」ということです。

 

 <大いなる勘違い>

 日本人を含め、欧米諸国の多くの人が勘違いしていることがあります。

それは「世界が先進国と発展途上国とで分断されている」ということです。

「分断」というのは生活環境や医療、教育レベル(質)に大きな隔たりがあるということです。

これは間違いなのです。理想論やキレイ事ではなく。

 

かつては発展途上国と呼ばれた中国はもちろんのこと、他のアジア各国、あるいはアフリカ諸国では恐ろしいほどのスピードで経済発展し、生活レベルや医療・教育の分野も劇的に改善されています。

以前から先進国と呼ばれている地域に暮らす人達だけが、まだ数十年前のイメージを引きずって世界をとらえているのです。

 

この本では様々なデータや表を使って、そんな我々の恥ずかしい勘違いを一つ一つ正していってくれます。

 

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<三択クイズ>

 人間が回答するような三択クイズをチンパンジーにやらせてみても、内容が理解できないので正解する確率は33%(1/3)になります。

人間は問題文も理解できるし、勉強もしているはずなので、さすがにチンパンジーよりかは正解率が高くなるはずです。

 

著者は世界の諸問題(貧困、人口、出生、死亡、保険、教育、ジェンダー、暴力、エネルギー、環境問題など)について、数千人の医学生や科学者、会社役員、ジャーナリスト、政治家たちに質問してみました。

いずれも高学歴で、国際問題に興味のある人達です。

しかしその結果はチンパンジー以下という笑えない正解率でした。

例外はありません。

 

 以下に著者が実際に行った三択クイズを一部抜粋しました。

試してみて下さい。(答えはこの記事の最後に記載。)

 

(質問1)現在、低所得国に暮らす女子の何割が初等教育を修了するでしょう?

A:20%

B:40%

C:60%

 

(質問2)世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は過去20年でどう変わったでしょう?

A:約2倍になった

B:あまり変わっていない

C:半分になった

 

(質問3)世界の平均寿命は現在およそ何歳でしょう?

A:50歳

B:60歳

C:70歳

 

(質問4)世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子どもはどれくらいいるでしょう?

A:20%

B:50%

C:80%

 

(質問5)いくらかでも電気が使える人は、世界中にどのくらいいるでしょう?

A:20%

B:50%

C:80%

 

 

別に間違えても無知でバカだというわけではありません。

それならば先進国で暮らす人々はほとんどバカだということになります。

 

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<事実を正しく見ること>

 なぜ我々は世界の諸問題について勘違いしてしまうのでしょうか?

本当は問題の改善や解決、成功といった事例が多くあるはずなのに、

メディアが悲惨なニュースや危機感を煽るような情報しか流さないこともその一因でしょう。

 

 しかし著者は人間の10個の本能こそが、間違った思い込みを引き起こすと述べています。

上記の「世界は分断されている」という思い込みに始まり、

「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み

「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み

「世界は一つの切り口で理解できる」という思い込み

「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み

「今すぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

などが説明され、対応策まで示されています。

懇切丁寧な構成です。

 

この本では、本当は人々が考えるほど世界は悲惨な状況ではないことが示されています。

事実を楽観的にとらえすぎるよりかはいいじゃないかと思うかもしれませんが、

悲観的にとらえすぎることでも、差別や偏見が生まれます

 

事実を正しく見ようとする方が、余計なトラブルや誤解を生まずに進歩していくことができるのです。

 

 ※<三択クイズの正解>

= 質問1~5まで全部C

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