【マンガ】『BADON バードン』1巻―元犯罪者たちが高級煙草店を開業
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『BADON バードン』オノナツメ / スクウェア・エニックス
⇧2019年9月25日発売。
『ACCA 13区監察課』の世界の中の別の地域を舞台とした作品です。
◆『ACCA 13区監察課』全6巻
(過去編の『ACCA 13区監察課 P.S.』は全2巻)
<舞台の説明>
「BADON(バードン)」とは、ACCA13区の都市一つで、作品世界の首都にあたります。
とはいえ『ACCA』を読んでいなくても全く問題ありません。
『ACCA』の登場人物は出て来ませんし、題材となる業種が違うからです。
『ACCA』は監察課のメンバーたちと上層部との謀略のかけ合いがメインストーリーであり、他の職種の人間と関わることはありません。
つまり『BADON』とはほとんど別の作品と言えます。
二つの作品で共通するのは、煙草には重課税がかかっていて、一般庶民は手を出さない、富裕層の嗜好品だという設定だけです。
その他は現実世界とほぼ変わりません。
⇩ACCA13区の地図(舞台であるバードンは東端)
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<あらすじ>
島の中央に位置するヤッカラ出身の4人の犯罪者が、刑務所内で出会いました。
彼らの名前はリコ、ハート、ラズ、エルモです。
リコは詐欺罪で9年服役。
ハートは恐喝罪で3年服役。
ラズは強盗罪で11年服役。
エルモは過失運転致死罪で6年服役。
罪状はバラバラですが、出所時期は4人とも大体同じでした。
彼らは刑務所内で仲良くなり、出所後は再結集して高級煙草店を首都・バードンで開業する計画を立てました。
その後4人は無事出所を果たし、バードンへの入区審査も通過します。
バードンでは住居と兼用の店を構えようと考えていたので、不動産屋に家賃が安くて古めのアパートを紹介してもらいました。
店舗の立地はすぐに決まりましたが、事業の運転資金が不足しており、融資を受ける必要がありました。
ハートは事業計画書やその他の準備を万全にして銀行に出かけますが、前科持ちという素性のために、起業のための融資を受けられません。
中央銀行だけでなく他の銀行も回ってみましたが結果は同じです。
4人は故郷のヤッカラには戻りたくない(戻れない)事情を抱えていました。
そのため、なんとしてもバードンで起業したいと考えていました。
ハートは最後の手段として、逮捕前につながりのあったマフィアに接触して、資金を融資してもらうことにしました。
なんとか事業の運転資金をゲットできた4人が次に悩んだのは、扱う商品です。
高級煙草店とはいえ、他店と差別化して個性を出さなければ固定客がつきません。
名前の通った定番のブランド品は揃えるとして、他に何を棚に置いておけばいいのでしょうか。
リコとハートは身分を隠して、同業のライバル店に偵察に向かいます。
そこで個人で煙草を作っている職人に目を付けます。
職人によるクセが強く独自性のある煙草は、ハマれば店のウリにもなるからです。
彼らは煙草職人のホーク兄弟を訪ねます。
そして交渉の結果、その職人が作った煙草を納品してもらえることになりました。
先んじて出来上がっていた5箱を受け取り、アパートに持って帰りましたが、その内の一箱は大麻入りの煙草でした。
大麻はバードンでは違法です。
もう二度と犯罪に手を染めないと誓ったハートたちは、ホーク兄弟の店に行き、大麻の扱いをやめるよう説得します。
実は兄弟も好きで大麻を売っているわけではなく、マフィアに脅されて、半年間は大麻を売りさばく契約になっているのだと告白します。
果たしてハートたちは、まっとうなビジネスをすることが出来るのでしょうか。
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<まとめ>
『ACCA』はクーデターを巡っての権力闘争の話でした。
『BADON』は裏社会と関わりながらの、まっとうなビジネスものの話です。
著者が意図的にジャンルを変えてきているので新鮮に読めます。
『ACCA』と同じくシリアスシーンが多めで、合間のコミカルなやりとりも絶妙です。
相変わらず著者の描く大人は男も女もカッコよく色気があり、子どもは可愛いという、天才的な絵柄です。
2巻以降は『ACCA』のキャラクターたちも登場するかもしれません。
同じバードンで生活しているわけですし、『ACCA』の主人公・ジーンは煙草を吸いまくっているからです。
『ACCA』ファン、オノナツメファンは必読です。
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