【マンガ】『Pop Life』1-2巻―シングルマザーのシェアハウス
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『Pop Life』南Q太 / 集英社
⇧1巻は2017年6月、2巻は2018年4月に発売。
どちらの表紙も絵ではなく写真になっていますが、内容は漫画です。
<シングルマザーのシェアハウス>
何らかの理由でシングルマザー、あるいはシングルファーザーとなれば、仕事を抱えながら育児にも携わらないといけません。
超絶に忙しく、心身共にお疲れのことと思います。
ベビーシッターを雇えるだけの金銭的余裕があればいいですが、そうではない人の方が多いのではないでしょうか。
両親を頼るのも一つの手ですが、実家が遠方すぎたり、すでに他界されていたりするケースもよくあります。(両親には任せたくない、あるいは仲が悪いから関わりたくないというパターンもあります。)
そんなとき取れる方法の一つに、仲の良い人(大人)とシェアハウスするという方法があります。境遇が似ていると共感しやすいので、お互いがシングルマザー(ファーザー)な方がなお良しです。
料理、洗濯、掃除に加えて、学校や幼稚園への子どもの送り迎えを独りでこなすのはハードですが、二人でやれば負担は半減します。
体調が悪い時や仕事で忙しいときは、パートナーに頼ることも出来ます。
家賃も折半できますし、水道光熱費もシェアハウスの方が一家族あたりの料金は安くなります。
仕事と育児に追い詰められて、鬱になるという可能性も低くなります。
(相談相手や雑談の相手がいることは、つらい時には救いになります。)
シングルマザー(ファーザー)のシェアハウスは、信頼できる人さえ見つかれば経済的にも精神衛生的にもかなり有効な方法なのです。
世間では「子連れシェアハウス」というそうです。
この漫画では、育児を抱えるシングルマザーの二人がシェアハウスしながら暮らしている様子が描かれます。
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<あらすじ>
主人公は漫画家でシングルマザーの北野さくら。
彼女には通信制高校に通う一人息子のかえでがいます。
さくらは、イベント会社に勤務するシングルマザーの千葉明海とシェアハウスしています。
明海にも息子と娘が一人ずついます。(どちらも小学生)
つまり大人二人、子ども三人の五人で暮らしています。
さくらと明海は元々飲み仲間でした。
二人はどこかの会社が運営するシェアハウスに住んでいるのではなく、さくらの住んでいたアパートに、離婚した明海の家族が転がり込むことになったのです。
2LDKの賃貸アパートなので、5人でも十分快適に暮らしています。
明海は仕事が忙しくて帰宅が夜遅くなりがちでしたが、さくらは代わりに子どもたちの食事を作ったりしています。
さくらの趣味は多いです。
メダカを育てることに始まり、ボランティアで子供たちのための無料食堂を手伝ったり、フットサル教室に通ったりしています。
本当は育児に仕事に大変なはずなのに、それを大変そうに見せず、バイタリティあふれた楽しい生活風景が描かれていきます。
忙しくて疲れているはずなのに悲壮感はありません。
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<まとめ>
著者の代表作の一つ『ひらけ駒!』もそうですが、とにかく絵柄がカワイイです。
シンプルだけど一本一本に表情や意味が読み取れるほどに計算された線は見事です。
「絵は線を多く描き込めばいいというものではない」という見本です。
◆『ひらけ駒!』/ 講談社
⇧8巻まで出ています。
小学4年生の宝(たから)が将棋にハマって、徐々に強くなっていく様が丁寧に描かれています。それを見守る母親の目線も面白いです。
シングルマザーは独りだと仕事に育児に大変ですが、シェアハウスで協力すれば生活が楽になります。
とはいえ、他人の家族と一緒に住むにはトラブルがあっても受け入れる度量や、コミュニケーションを面倒がらない社交性といった人間力が必要になってきます。
この漫画の主人公・さくらは、好奇心旺盛で行動力があり、何にでもすぐハマる性格の持ち主です。料理をするのも苦痛ではないし、子どもと一緒になって遊ぶのも楽しそうです。
シェアハウスするためにはどういった人間が適しているかの見本となるキャラクターといえます。
シェアハウスに興味がある方には、性格という観点からも参考になる漫画です。
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