【マンガ】『幕末イグニッション』1巻―坂本龍馬暗殺犯・佐々木只三郎
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『幕末イグニッション』大間九郎・忠見周 / 講談社
⇧2019年8月23日発売。
<佐々木只三郎について>
佐々木只三郎(たださぶろう)という人物をご存じでしょうか。
坂本龍馬暗殺の犯人と言われており、「小太刀日本一」と呼ばれるほどの剣の達人だった男です。
※小太刀とは、太刀よりは短いけれど脇差よりは長いという刀です。
『るろうに剣心』で四乃森蒼紫が使っていましたね。
攻撃するにはリーチが短いためにやや不利ですが、防御はしやすく、屋内においては小回りが利くために太刀よりも有利な武器です。
(普通の太刀は壁や天井に当たるのでブンブン振り回せない)
(⇩比較画像)
佐々木只三郎は会津藩士であり、京都見回り組として新撰組と一緒に京都の治安を守る任務に就きました。
この漫画はその佐々木只三郎を主人公にした作品です。
彼は坂本龍馬を近江屋で暗殺したとされていますが、この漫画ではどうやら二人はそれ以前からの知り合いであり、何かを企んでいたことが冒頭で示唆されます。
(⇩近江屋内部)
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<あらすじ>
舞台は1854年(嘉永7年)の江戸。
つまり近江屋事件(坂本龍馬暗殺)から13年前。
佐々木只三郎は、賭博場の用心棒と揉めたことで牢屋敷に連行されてきました。
そのとき彼の隣の牢屋に入っていたのは、思想家・佐久間象山でした。
佐久間は佐々木の軽率さを罵倒するも、腕の立つ者を探していることを打ち明けます。
佐々木は饅頭をもらったお礼に一芸を披露し、佐久間を驚かせました。
先に牢屋から出ることになった佐久間は、佐々木に問いかけます。
「おぬし、金に興味は?」
人並みにはあると答えた佐々木に、
「無事、ここ(牢屋)を出ることがあれば我が塾を訪れよ」と言って佐久間は去っていきました。
後日、牢屋から出ることができた佐々木は、佐久間のもとへ行ってみます。
彼はそこでフランス人の少女・白菊を紹介されました。
黒船来襲以降、日本は攘夷論が幅を利かせるようになってきました。
その中でも幕府が一番恐れていたのがロシアです。
ロシアは黒船騒ぎのはるか前から、南下の野心を隠そうともしていなかったからです。
しかし幕府の軍事力ではロシアには敵いません。
そこで幕府は一計を案じます。
蝦夷地(北海道)をフランスに割譲することで、フランスとロシアを食い合わせようとしたのです。
その割譲の代価は360万両です。
しかしその金塊を積んだ船は日本近海で炎上し、海の底に沈没してしまいました。
そしてその船が沈んだ場所を知る者は、佐久間の元で身を隠して生活しているフランス人の少女・白菊のみです。
当然、金塊のウワサを聞きつけた者達は、彼女を狙うようになりました。
そこで佐久間は、剣の腕が立つ佐々木に白菊を守るよう依頼しました。
毎日つまらないケンカに明け暮れて無為な剣を振るっていた佐々木は、佐久間の依頼を渋々受けることにしました。
それからというもの、色んな刺客が彼のもとへ襲いかかってきます。
どうやら勝海舟や坂本龍馬もその金塊を狙っているようです。
(⇩京都見回り組 )
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<まとめ>
大抵の幕末を題材とした作品では、坂本龍馬がいい者で、彼を暗殺した者は悪者として描かれているものですが、この漫画は逆です。
佐々木只三郎は軽率ながらも武士道を重んじ、思いやりのある男として描かれている一方で、坂本龍馬は一癖ある悪人面をしています。
珍しいパターンです。
(ちなみに佐久間象山は、実際の顔とメチャクチャ似ていて笑えます。)
幕末の始まりはペリー来航からとされていますが、
幕末の動乱の始まりは、佐々木只三郎が起点になったと言えなくもありません。
彼が江戸で浪士組を作って京都に行き、それから新撰組や京都見回り組ができたからです。
そんな彼が金塊を巡って坂本龍馬や勝海舟とどう関わっていくのでしょうか。
先が楽しみです。
今のところは幕末版・『ゴールデンカムイ』といえます。
2巻からは新撰組・芹沢鴨が登場します。
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