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【マンガ】『新九郎、奔る!』1巻―戦国時代の幕開け、応仁の乱

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『新九郎、奔る!』ゆうきまさみ / 小学館

⇧2018年8月発売。

2巻は2019年4月に発売されました。

 

<応仁の乱>

応仁の乱をご存知でしょうか?

日本史で1467年と習いはしたものの、詳細まで語れる人はほとんどいないと思います。

ややこしいので、学校の授業ではあまり深く掘り下げないかもしれません。

 

応仁の乱は1467年の1年間だけでなく、実は11年間も続いた戦争です。

とにかく人間関係・各氏族の関係がゴチャゴチャしているので、全体像を理解するのはかなり難しいです。

東軍と西軍の代表者が細川勝元山名宗全だというのは有名ですが、元々は彼らが対立していたわけではありません。

彼らは親戚同士であり、仲が悪かったわけでもありません。

ただ、二人がそれぞれ別に支持している人物たちが対立したので、彼らも対立するようになっていったようです。

 

応仁の乱がなぜ重要かというと、室町時代から戦国時代に切り替わっていく起点になっているからです。

最初の頃は細川勝元と山名宗全の周辺が対立しているだけでしたが、次第に将軍・足利義政の後継者争いまで巻き込んで、全国に戦争が波及していきます。

 

この漫画では、その応仁の乱で活躍して出世していった一人の男が描かれます。

彼の名は伊勢新九郎

 のちに戦国大名(北条早雲)となる、北条氏の始祖となった人物です。

 

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<あらすじ>

 舞台は1466年の京都。

主人公・伊勢千代丸(新九郎)は11歳

彼の伯父・伊勢伊勢守貞親(いせいせのかみ・さだちか)は新九郎の父・盛定とともに室町幕府政所(まんどころ)執事として盤石の権勢を誇っていました。

 

 ある日貞親は、8代将軍・足利義政に、次期将軍となる予定の弟の足利義視(よしみ)が謀反を企てていると進言しました。

義視を頼って斯波義廉(しば・よしかど)や畠山義就(はたけやま・よしひろ)が挙兵し、京都の治安が悪くなっていたからです。

 

一旦は貞親の話を受け入れた義政でしたが、一夜明けてみれば貞親が誣告(虚偽の申告で人を貶めること)を行ったことになっていました。

義政は長いものに巻かれる性格であり、これまでも強そうな人物の意見にすぐ乗り換える手の平返しを何度もやってきました。

それを利用して貞親はうまいこと出世してきたのですが、今回はそれが裏目に出てしまったのです。

そして貞親とそれに連なる新九郎の父・盛定も処罰を受け失脚し、二人とも切腹にならないように夜逃げしてしまいます。

 

翌日、貞親の長男・貞宗が後を継いで政所執事に就任しました。

しかしすぐに政務から外されてしまいます。

伊勢家の力は今や風前の灯です。

なんとか権力闘争から生き延びるために、細川勝元と協力関係を結ぼうとします。

それから新九郎は、勝元の屋敷に通うようになりました。

 

その年の12月25日。

畠山家の家督を失って以来、河内や大和を転々としていた畠山義就が、足利義政の許可を得ないまま上洛してきました。

義就の目的は、長年家督争いを続けてきた従弟の政長を、管領の役職から引きずり下ろすことです。

 山名宗全は義就のその行動を是認します。

一方、政長の後ろ盾となって長年政治を進めてきた細川勝元は、義就の行動を見過ごすことはできません。

 

山名と細川の陣営は対立を深めていき、新九郎のいる伊勢家はどちらについた方が得策か決めかねていました。

 

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<まとめ>

 応仁の乱を漫画で本格的に描いた作品はこれまでにありません。

 しかも伊勢新九郎の視点から描くのは斬新な試みです。

物語は人間関係や京都の情勢を詳細に描いているため、元服もまだの新九郎には、1巻での活躍シーンはほとんどありません。

これからの展開に期待です。

 

コミックが出るのが1年に1冊というスローペースなのはちょっと困りものですが、時代考証を真剣にやればそうなるのは当然でしょう。

それくらい細かく描写されています。

 受験生は必読です。

 

まだ2巻までしか出ていないので、揃えやすいですよ。

 

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