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【小説・ミステリー】『Xの悲劇』―正統派本格ミステリー

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『Xの悲劇』エラリー・クイーン / 訳:鮎川信夫 / 東京創元社

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角川文庫や新潮文庫からも出ていますが、東京創元社版を読みました。

でも創元推理文庫版はもう入手しにくいかもしれません。

(僕は表紙が一番気に入ったから創元推理文庫版を手に取りました。)

 

出版社によって翻訳者も異なりますので注意が必要です。

古本が嫌な方は、一番新しい角川書店版がいいかもしれません。

(角川版の翻訳者は『ダヴィンチ・コード』でもおなじみの越前敏弥氏です。)

 

あと昔に出版されたものは、翻訳の言い回しが古臭くて、読んでいて身体がかゆくなることがたまにあります。

そういうリスク回避のためには、本の最後のページの奥付を見て、2000年以降に出版されたものかどうかで判断するとよいと思います。

1990年代の翻訳ものでも若干、言い回しが古臭いときがありますので。

(言い回しなんか気にするのはナンセンスという方もおられるでしょう。

そういう強者の方は何でも受け入れられる器の大きい人なので大いに結構ですが、

僕はダサいセリフ(言い回し・表現)が一つ混じり込んでいるだけで、げんなりしてテンションが下がってしまうので、そこそこ気にしてしまうのです。)

 

エラリー・クイーンといえば、ミステリーではもう古典なのでしょうか。

代表作は数多く、『Xの悲劇』もその一つです。

ちなみにエラリー・クイーンは二人の作家(従兄弟同士)の合作ペンネームです。

片方がプロットを作り、もう片方が文章を書いていたそうです。

日本人だと、岡嶋二人もコンビ作家ですね。

漫画家だと『東京トイボックス』のうめ氏もそうです。

 

昔のミステリーで今も読み継がれているものには叙述トリックはあまり見られず、読者に対するフェアプレイ(本格ミステリー)を心がけているものが多い気がします。

 

叙述トリックは、作者が読者に対して仕掛けるものであって、犯人が探偵に仕掛けるものではありません。ですので、それだけだと「ミステリーを読んだ感」が弱く思えてしまう・・のは自分だけでしょうか。

だから物理的トリックも必ずあってほしいというのが僕の願いです。

「それは現実的に無理でしょ」っていうものはダメですが・・・

 

この作品では叙述トリックは登場しませんし、読者に対するフェアプレイ精神が守られていて、ちゃんとした物理トリックで読者を騙してくれます。

謎解きも「なるほど~!」と驚かせてくれます。

3つの殺人事件。容疑者の数。すべてがちょうどいい。多すぎず少なすぎない。

オーソドックスかつ正統派ミステリーを読みたい方はオススメです。

 

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