紙の本を読みなよ

主に読み終わったマンガ、小説、その他の本についての感想です

【写真集】『世界のドア』―世界中のドアをたたけ

『世界のドア』ベルンハルト・M・シュミット / ピエ・ブックス

何かの比喩でもなく、シンプルに世界中のドアだけの写真集です。

建物の外観など一切なく、ドアにクローズアップしています。

それ以外は人も動物も映っていません。

解説もとくにありません。

写真のみ。

巻末にこっそりどこで撮影したのかというデータはこっそり載せてありますが、カメラマンにとってそんなことは些事であって、できることなら消したい情報だったのではないかと伝わってきました。

言葉はいらない。写真だけを観ろと。

分かってくれる奴だけ分かってくれればいい。

楽しめる奴だけ楽しんでくれたらそれでいいよ。

あふれる自信。

そういうクリエイターは好きです。

 

めちゃくちゃ面白いコンセプトなので思わず買いましたが、よくこれを出版しようと決意しましたね。クレイジー極まりなし。

需要はどこにあるのでしょうか?(;^_^A

値段も1800円+税とけっこう高めです。攻めてますねぇ。

 

日本にも、「廃墟マニア」や「心霊スポットマニア」などコアなジャンルの趣味を持つ方々がそれなりにおられます。

しかし「ドア」が趣味の人はまあいないでしょう。

僕は建築やデザインを見るのが好きなので、廃墟にも心惹かれるものがありますが、なんだか怖いので実際には行きたくありません。

「ドア」も建築というか設計というかデザインの一つだと思うので、買って損したとはならない程度には好きな内容でした。(ページ数も多いので妥当な値段かなという感想です。)

 

カラフルなもの(ヨーロッパに多い)から、ボロく朽ちているものまで幅広く色んなドアが集められています。どうやって開けるんだ?というものまで。

カメラマンは世界旅行されたんですかね。そういう意味では撮影費はめちゃくちゃかかっているので、定価としては安いくらいですね。

 

写真を眺めていると、日本のマンションのドアがいかに画一的でつまらないか分かります。まあ、面白いかつまらないかでドアは作られていないので、言ってることが自分でもおかしいのは自覚しています。