【マンガ】『探偵ゼノと7つの殺人密室』(1巻)ー完全犯罪とは?
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『探偵ゼノと7つの殺人密室』七月鏡一・杉山鉄兵 / 小学館
完全犯罪とはどういう犯罪のことでしょうか?
僕は「犯罪が行われたということさえ誰にも気づかれないこと」だと思っていましたがどうやら違うようです。
「犯行の手口が露見しないこと」だそうです。
つまり犯行があったことは警察にバレてもOKと。
(ふ~ん。それって「完全」って言っていいのかな?甘いのでは?)
このマンガのタイトルはボ~っとしてたら気が付かないのですが、
「密室殺人」ではなく「殺人密室」です。
つまり自殺か事故かという可能性は除外して、
いきなり他殺を前提として密室トリックが読者に突き付けられるわけです。
モリアーティ教授的ラスボスポジションの甲斐が、主人公・ゼノに挑戦状を渡してきます。
「あらかじめ殺人のための仕掛けを施した7つの建造物を完成させた。
これを手に入れた者は誰でも完全犯罪が可能となる。
君にそれを破れるかな?」
殺人のために作られた密室=殺人密室というわけです。
普通、「密室」というのは犯行後に偶然そうなってしまったか、
犯人が意図的にそう仕掛けたか(自分が警察に疑われても犯行手口が分からなければ逮捕されないだろうというねらい)です。
このマンガでは犯人のために予め舞台(と方法)が用意されているんです。
潔く思い切った設定ですね。
容疑者は絞れても、警察にはトリックが分からない。
それをゼノが解明するという流れです。
1巻では第1密室編の解決まで。
『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』という2大巨頭がすでにミステリーマンガ界には存在しているわけで、そのうえでミステリーを描こうとするのは無謀と言えなくもないです。
しかし「密室」や「トリック」というワードがあれば吸い寄せられてしまう「ミステリー脳」の僕はつい読んでしまうのです。
ミステリーと名の付くものには期待せずにはいられません。
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