【マンガ】『オフサイドを教えて』—オフサイドを説明できますか?
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『オフサイドを教えて』西尾維新・中山敦支 / 集英社
西尾維新原作の短編集『大斬 -オオギリ-』に収録。
この短編集では全話原作を西尾維新氏が務め、作画がジャンプ連載陣という豪華極まりない企画本です。
作画担当作家は中山敦支、暁月あきら、小畑健、池田晃久、河下水希ほか4名。
一番印象に残ったのは『オフサイドを教えて』でした。
これは原作と作画担当者のそれぞれの特性が完璧な融合を果たし、相乗効果を発揮させた作品です。おそらく他の作画担当者だとここまでのものにならない。
(それはその他の作品にも言えることで、西尾維新氏がそれぞれの作画担当者の作風に合わせた原作を提供したからこそ、個々の作品がそれぞれの輝きを持つことに成功しているわけです。作画に合わせた原作づくりって恐るべきセンスですよね。)
タイトル通り、サッカーのことを何も知らない少女が、元サッカー部だった少年にオフサイドについて教わるストーリーです。
サッカーの初心者はもちろん、中級レベルの方でも
「なぜオフサイドが生まれたのか」をきちんと説明できないのではないでしょうか。
僕も御多分に漏れず、1ミリも説明できません。
このマンガでは分かりやすく丁寧に、多くの疑問点とともに解説してくれます。
同時になぜ少女はそこまでしてオフサイドを知りたいのかが後半に分かります。
中山敦支氏の容赦のない迫力ある作画が物語に緩急と起伏を与えています。
短編として非の打ちどころがありません。完璧です。
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