【詩集】『春と修羅』―雲のむこう、約束の場所
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『春と修羅』宮沢賢治 / 岩波書店
まだ読んでいる途中です。
「永訣の朝」の中の記述になんだか既視感を覚えた部分がありました。
口ずさんでみたところ新海誠監督の映画『雲のむこう、約束の場所』で、教室の中で教科書を音読しているシーンだったことに思い至りました。
『春と修羅』を読んでみようと思ったのは、宮沢賢治の生前に唯一刊行された詩集であるということをクイズ番組で知ったからです。
ただそれだけの軽い気持ちで読み始めたのですが、思いがけず過去の記憶が蘇ることになりました。こういう体験は読書の醍醐味ですね。
未読の本の中に自分がすでに知っているフレーズを見つけると、自分の過去と世界が交差してつながったような感覚が生まれて嬉しくなりますよね。
予告なしに思いがけず出会うことが大事で、だからこそ衝撃があります。
「永訣」とは永い別れ、死別のことだそうです。
なるほど、確かにこれが映画の序盤で読まれたら、その後の展開を暗示していますね。
もう一度映画を観たくなりました。
というか観ます。
読書は一旦休み。