【マンガ】『NeuN ノイン』(1巻)―ヒトラーの隠し子暗殺指令
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『NeuN ノイン』高橋ツトム / 講談社
↑表紙かっこよすぎ!
高橋ツトム氏は、容赦のない暴力を描かせたら右に出る者はいません。
作品の中に漂う空気が濃密で重厚。
血のにおいがマンガから漏れ出してきています。
以前、著者のマンガ製作過程を何かの映像で見ました。
背景のデジタル→アナログ加工への変換手法も面白かったのですが、
人物の線をわざと水でにじませて、描いている本人でも予測のつかない変化・効果を生み出す技術は達人の技でした。
紙に印刷されるとまた印象が変わるのですが、そこまで計算されて描かれていることにも驚きました。
<あらすじ>
ヒトラーには13人の隠し子がいて、ドイツ各地で出生の秘密を知らぬまま育てられてきた。彼らには一人ずつ護衛(監視?)が付いていた。
ある日、何者かによって子供たちの暗殺指令が出された。
護衛役は「自分に護衛任務を解除する指令を出せるのはヒトラーだけだ」と言い、護衛対象の子供を抹殺する任務には反発する。
次々に襲いかかってくる残虐な刺客から子供を守りながら、逃亡の旅に出る。
高橋ツトム氏の描く男も女も、毎作品超絶にカッコイイ。
なぜでしょうか。
信念や使命感が血肉と化している完成された大人を描いているからでしょう。
彼らはつまらないことでは悩まないし怯まない。
「成長」だとか「モチベーション」だとか、昨今よく使われる薄っぺらい言葉や浅はかなテーマなど歯牙にもかけない。
言葉など必要ないほどのキャラクターの存在感、生命力を感じさせてくれます。
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