【小説・ミステリー】『九杯目には早すぎる』―ヴィダーインゼリー的ミステリー
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『九杯目には早すぎる』蒼井上鷹 / 双葉社
短編集。
世の中にはガッツリとした骨太のミステリーだけでなく、軽いミステリーも存在します。この本は後者です。
ところで、ミステリー中毒者は常に何かしらのミステリーを読んでいないと落ち着かない気分に陥ってしまうものです。
しかし、通勤通学の満員電車やバスの中では集中して読めません。
第一、そんな苦しい状況下で、面白そうな長編ミステリーを読みたくありません。
自宅で落ち着いた環境で読みたいものです。
血中酸素濃度が低下すれば人は体調に異常をきたすように、
血中ミステリー濃度が低下すれば、ミステリー中毒者はニコチン中毒者と同様にイライラし始め、頭の働きに異常をきたします。
そんなときは、水分と栄養補給を短時間で行えるヴィダーインゼリーが必要です。
とりあえずは緊急処置というか対症療法というか、栄養補助食でその場をなんとか乗り切らなくちゃいけない。
現代人には欠かせないものだと思います。
そんなヴィダーインゼリー的なミステリーこそ、この本です。
満員電車内でも気負わずに軽く読めます。
星新一のような数ページで終わるショートショートミステリーもいくつか収録されています。
そんなに身構えずに読めるミステリーはないかなとお探しの方はぜひ。
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