【ノンフィクション・自伝】『ジュリアン・アサンジ自伝』―ここまで行動できるか
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『ジュリアン・アサンジ自伝』訳:片桐晶 / 学研
ウィキリークスの創設者。オーストラリアのジャーナリスト。
著作権の権利問題に無知だったり、本の作者に一言断りを入れるなどのやるべき一手間に思い至らなかったりと、少々非常識なところがあります。
しかしまあ、巨悪や巨大な権力機構と戦い続ければ、神経を擦り減らし、ピリピリした精神状態になってしまうのは当たり前。
仲間であるはずのマスコミやジャーナリストたちからも、数々の裏切りや非難、嫌がらせを受けて来られたようです。
それでもやめようとしない強い意志を持っている。
権力者たちは、自分たちに刃向かう者を、性的暴行や何やらといくらでも罪をでっち上げ、軟禁し、行動の自由を奪い、圧力・強迫をかけてくることが出来る。
彼を正義のヒーロー気取りとか、不潔だとか批判するのは至極簡単だが、ここまで勇気をもって行動に移せる人物はそうそういない。
世の中にはこういう人が絶対に必要だ。