【ノンフィクション・自伝】『トランプ自伝』―運命の日
【広告】
紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『トランプ自伝』ドナルド・トランプ / 訳:相原真理子 / 筑摩書房
約30年前に出版されました。
この頃は、著者本人もまさかアメリカ大統領選挙に出馬して大統領になるなんて思ってなかったでしょう。
本の内容は、もちろん政治の話は出てきません。
今週は誰々と商談、取引をしたとか、ビジネスにおける哲学とか思想が書かれています。あまりまとまった構成ではない感じ。
子供の頃や、学生時代の話は一切出て来ないので、そもそもタイトルがおかしい。
不動産王としてアメリカに名を轟かせていたトランプ氏ですが、
「ノリに乗ってるワシの本でも出すか!ワハハ・・!」といった片手間のノリで出版しようと決めたような印象を受けました。
さて、時は2018年7月6日。現在。
いよいよ運命の日です。
かねてより米中貿易戦争の前哨戦が繰り広げられてきましたが、
本日午後からアメリカが中国に340億ドルの関税を発動予定です。
発動されれば中国も即反撃すると予告しています。
本当に関税発動されれば、アメリカ、中国だけでなく世界中の経済が後退減速します。戦争が長引けば大幅な円高ドル安が予想されます。
彼はアメリカファーストを訴えていますが、要は人気を取りたいだけ、11月の中間選挙で勝ちたいだけなのでは?と僕は思っていました。
しかし、ここに来て、自身の首を絞めるようなことをしています。
アメリカ経済が後退すれば、彼の評価は下がり、選挙の勝率も下がる。
一体、何がやりたいのか?
救いようのない馬鹿なのであれば、ビジネスでも成功しないし、大統領にもなれない。しかし、馬鹿としか言いようのない発言と指示を繰り返すばかり。
彼の意図が全く読めない。
それが狙い?
史上まれに見る愚劣な大統領として、歴史に名を刻むことのないよう祈るばかりです。