【小説・SFファンタジー】『風の十二方位』―17の風が吹く
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『風の十二方位』アシュラ・K・グウィン / 早川書房
短編集。
このタイトルの作品は収録されていません。
短編集のためだけのタイトル。カッコイイ。
多作の作家さんなので、全ての作品を読んだわけではありませんが、どちらかと言えばファンタジーというカテゴリーに分けられる作風です。その中に少しSFの香りがするかな?という要素が入っています。
ですので、ガチガチのSFを読みたい方には「なんか違う」と思われるかもしれません。この本もそうです。
ドラマ「MOZU」の中で言及されていた『オメラスから歩み去る人々』も収録されています。
マイケル・サンデルの『これからの正義の話をしよう』とテーマは似ていますが、『オメラス』の結論の方が自分の理想に近い。
(・・・と思ったら『これからの~』の中で紹介されていたようですね。全く覚えてませんでした(^0^A どちらも読んだのは偶然です。)
「公共の(大衆の)利益のためならば、少数の犠牲者が出ても仕方がないとするのか」
・・という問題です。
一つ一つが全く違う設定、世界観、テーマ、切り口で、これだけのものが一冊で読めるのはお得ですよ。
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