【読書術 (7)】絶版になりそうな本から読め
【広告】
紙の本も読みなよ / A-key-Hit
「絶版になりそうな本から読め」
これは完全に個人的な趣味・嗜好です。
できるだけ色んな本を読みたいと思うのは僕だけではないはず。
しかし、近年では発売日から絶版になるまでの期間がどんどん短くなってきています。ヘタをすると半年前に発売されたのに、書店にも出版社にも在庫がない状態です。(まあどこかの大型書店が在庫を抱えている可能性はありますが、そこで売上げ実績がなければ増刷はかからないので、出版社に返品されてくるまで在庫が実質生まれない。)
ベストセラーを連発している作家さん以外は皆そうなっています。
ですので、書店で見かけた「面白そうだけど絶版になりそう」な本から買って読むようにしています。心がけているというよりも、自然とこのスタイルになってしまっている感じです。
有名作家以外の本は、本当に一期一会と思った方がいいです。
ちょっと前に見かけたあの本、やっぱり気になるから買おうかなと思って書店に行っても見つからない可能性が高いです。
で、出版社から取り寄せてもらおうにも、タイトルもうろ覚えで出版社や作者の記憶もないから調べようがない。
→結局諦めるしかない。
→そういうことの繰り返しで、最近実際に読んだものといえばベストセラーといわれている本だけという状況がずっと続いている。
・・というパターンに陥ってませんか?
何もかもうろ覚えだと検索のしようがありませんよね。
ちょっとでも気になったら買う。
これが基本です。
ここ10年くらいは特に、出版社は発行点数(発行する作品数)を増やして販売部数を稼ごうという戦略でやってきました。
発行点数は多いけれど、各作品の印刷部数は少なくなっています。
つまりある特定の作品が世に膾炙する可能性が低くなっていき、販売部数が少ないから増刷もかかりにくく、昔と比べてすぐに絶版になります。
書店も新刊はできるだけ置いておきたいが、点数が多いので、数か月前に出た本は棚から押し出されて出版社に返品される。
出版社も返品されてきた本をいつまでも在庫として抱えきれない。
結果、すぐに(実質的)絶版扱いとなります。
本当に面白い、あるいは有益な本だけが時代の淘汰に耐え抜いて残るわけではありません。
ベストセラーになった本は、本当に全ていい本ですか?面白いですか?
自分で面白いと思える本は、売れている本だとは限りません。
ではどうするか。
貴重な出会いを逃さないために「絶版になりそうな本から読む」のです。