【マンガ】『BLUE GIANT SUPREME』(5巻)ーオレはジャズで勝ちたい
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『BLUE GIANT SUPREME』石塚真一 / 小学館
他のどのマンガにもない空気感。
渋い大人の物語構成、視点、テンポを持ちつつ
中身は野心あふれる若者の情熱と、夢に向かって果敢に挑戦する無謀さが描かれています。
世界一のサックスプレイヤーを目指す青年のジャズマンガです。
当然のことながら、マンガでは音は聞こえてきませんので、
音を楽しむのではなく、
主人公・宮本大の生き方、演奏シーンの迫力を楽しむ読み物です。
ジャズの世界でプロとしてやっていくことがどれほど難しいことなのか痛いほど分かります。
一流の腕前をもったプレイヤーは大勢いるが、彼らがプロとしてやっていけるわけじゃない。
最も大事なのは技術ではなく、華と才能なのだと。
もちろん毎日の努力や、貧乏でも耐え抜ける体力、バンドがうまくいかなくて空中分解しそうなときにも乗り切れる強い意志、動機が必要なのは言うまでもない。
とにかく現実のように展開がリアルで、フィクションのご都合主義がほとんどなく、大勝してカタルシスが訪れにくい。読者は誰でも彼ら(主人公たち)を応援したくなるのに、彼らは失敗が多く、なかなか上手くいかない。
ジャズという世界は本当に厳しい。
現実の世界でも、劇的な成功をおさめることはめったにない。
少しずつでも確実に前進しようとし続ける者のみが人生の成功にたどり着ける。
本日5巻発売。
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