【ノンフィクション】『人間臨終図巻』—コンセプトに脱帽。一家に一冊常備すべし
【広告】
紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『人間臨終図巻』山田風太郎 / 徳間書店
世界の(主に日本の)偉人、有名人が何歳でどんな死に方をしたのかを羅列した事典です。(図巻といいつつ図はありません)
10代で亡くなった人から順番に並んでいるので、関係性に脈絡はなく、だからこそ面白い。
「この人ってこんなに早くに亡くなっていたんだ」とか
「この人とこの人って同じ歳で亡くなったんだ」とか
ただ眺めているだけで面白い本です。
僕が驚いたのは、樋口一葉が24歳で亡くなっていたことです。
5000円札の肖像画?からはもっと存命された後に「たけくらべ」を書いたのだと何となくイメージを持っていました。全然違いました。
吉田松陰もなんと29歳で亡くなっています。
多くの傑物を輩出した松下村塾を立ち上げた人物ですので、40代くらいまでは生きていたんじゃないかというイメージがありますよね。
多くの偉人たちが、若くして亡くなっているのだと知れば、
一体、今の自分は何をやっているんだと奮起のキッカケにもなってくれます。
いつでも読み返せて、その時々で注目する人物は違ってくるはずなので毎回違った読み方ができる本です。
座右の書の一つとして、常備しておくべき本。