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【小説・ミステリー】『絡新婦の理』―目から鱗が落ちすぎて怖い

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『絡新婦の理』京極夏彦 / 講談社

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京極堂シリーズ第5作目。

(未読の方はいきなりこれから読んでも問題ありません。僕がそうでした。

優れたシリーズものは、どこから読んでも面白いように著者が配慮してあるものです。最初から読んでいる方はよりすんなりと楽しめるというだけに過ぎません。)

一番好きな巻です。

1冊で1300ページくらいありますが、今は分冊版が出てます。

上中下巻の3つに分冊されています。持ちにくい方はこちらをどうぞ。

 

日常会話の中で中禅寺が関口との会話の中で色々と教え諭すのが、このシリーズの魅力の一つです。(ホームズとワトソンのような関係)

中禅寺のセリフの一つ一つが、関口と読者の目を開かせて常識を打ち壊してくれます。

なるほど~と何度も感心感動しつつ読みました。

日常会話?でこんなに勉強になって感動できる小説は他にありません。 

 

ミステリー的な要素も最高に面白い。

無関係な事件が並行して語られていくようで、実は裏でつながっていたという構成の見せ方が見事で、鳥肌が立ちます。

1つの事件で1冊の小説が書けるくらい深く描いてあるのに、それを重ねるからこれだけ長いページ数になるのです。しょうがない。

 ただ重ねただけじゃなく、完璧に絡み合っています。

著者は天才か。

 

長さを感じさせない驚異的リーダビリティ。

物語の終わりが近づくと悲しくなりました。

いつまでもこの世界の中にいて、彼らの話を聞いていたかった。

そんな読後感です。

 

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