【小説・歴史】『水滸伝』(全19巻)―革命に人生を賭け、散っていった男たち
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『水滸伝』北方謙三 / 集英社
中国の四大奇書(小説)といえば『三国志演義』『西遊記』『金瓶梅』(あるいは『紅楼夢』)、そしてこの『水滸伝』です。
日本でも吉川英治氏をはじめ、多くの方が書かれています。
その中でもこの「北方水滸」はエンターテイメント性を重視し、圧倒的に読みやすく書かれているので、初心者にもオススメ。
海外小説を読みなれていない方(自分含む)によくあるのが、「登場人物の名前がカタカナばかりで覚えられないよ」という問題です。
中国の翻訳小説にもそれが当てはまり、似たような漢字の人物がいると混乱します。
そしてこの『水滸伝』はかなりの数の登場人物がいます。
『ONE PIECE』に過去登場したキャラクター数に匹敵します。
しかし安心して下さい。
重要な奴らは30人くらいです(かなりアバウト)。
何回も出てくるのでさすがに覚えられます。
北宋時代の末期。国は重税を課し、野党が跋扈し、民は貧窮に喘いでいた。
腐敗した政府を打倒せんがため、各地で反乱と革命の狼煙があがる。
彼らを一つにまとめ上げ、革命軍を組織し、圧倒的な戦力の官軍と対決する。
最終決戦に向けて徐々に仲間が増えていき、味方が強く大きくなっていく様は心の底から応援したくなるほどワクワクします。
僕は予備知識が全くない状態で読み始めたので、政府を倒して革命が成功するものだと思っていました。
なので18巻あたりから「これ本当に決着つくのか?」と不安になりながら読んでました。そう、一応19巻で完結するのですが、ストーリーは『楊令伝』に続きます。
さすがベテラン作家。シリーズものを引き継がせるのが上手い。
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