【マンガ】『ヴァンデミエールの翼』――人生の寂寥感に浸りたい方へ
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『ヴァンデミエールの翼』鬼頭莫宏 / 講談社
新装版が本日発売されていましたね。
以前から絶版で、もはや古本屋でしか入手できない状況でした。
上下巻が合わさって一冊になりました。(僕が持っているのは上下巻です。)
なぜ今になって?
デビュー何周年かの記念年なのでしょうか。
なんにせよ、復刊は喜ばしい限りです。
鬼頭莫宏氏といえば『なるたる』や『ぼくらの』ですが、
この作品は著者の初期のもので、その後につながる作風が凝縮されています。
絵柄は可愛らしいのに、設定が物悲しく、展開は無慈悲で容赦がない。
物語は静かなのに、いつのまにか取り返しのつかない場所まで来ている。
10代~20代前半に読めば、確実に中毒性があるダウナー系マンガ。
常にテンションを上げていかねばならない、モチベーションを上げていかねばならない、にぎやかで誰かと一緒に過ごしていなければならないような風潮のある今の日本社会に違和感を覚えている人に読んでいただきたい。
そっと寄り添ってくれるような作品ですよ。
(※かなりキツめの主観なので、上記とは著しく異なる感想をもつ方が大勢いると思われます。)
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