【マンガ】『すこしふしぎな小松さん』 (全1巻)ーSF好きあるある
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『すこしふしぎな小松さん』大井昌和 / 白泉社
SF好きの僕には、正直ニヤリとさせられっぱなしでした。
SFのことをよく知らない人でも面白く読める構成になっています。
代表的なSF作品が会話の中で紹介されていて、未読の方の参考になるでしょう。
作画も丁寧で、細かい部分まで楽しめますし、キャラクターも可愛い。
以下続刊かな?と思いきや1冊で完結。
めちゃくちゃ残念です。
こういうマンガが増えてくれればいいのに・・・
僕も小松さんと同じで、書店に早川文庫の青背や創元文庫の紫背がいっぱい並んでいると嬉しいです。その書店にばかり通うようになりますよね。
大型書店を除けば、今は(昔からそうか)そういう書店が本当に少ないので。
「今でしょ」の林修先生は、岩波文庫の充実度でいい書店か否かを判断材料の一つとするそうですが(同意見です)、SFに力を入れているかどうかはまた別の話です。
SFマガジンが入荷してないのは論外です。
SFに限らず、あるジャンルに詳しくない(または知らない、興味がない、売ろうと思っていない)書店員しかいないと、そのジャンルの棚は充実していかず、もともと魅力がないので売り上げが伸びず、売れないので新刊が配本されず、問屋や出版社に売り上げが伸ばせない店としてデータが蓄積していき、ますますつまらない棚(いつ見ても前と品揃えが変わっていない)になっていくという負のスパイラルに陥ります。
理想は、文学に強い人、実用書の中でも料理に詳しい人、園芸に詳しい人、雑誌でも女性誌だけじゃなく車やスポーツやミリタリーに詳しい人、少年マンガだけじゃなく少女マンガも詳しい人など様々な強みを持った人が集まっている方がどの棚を見ても面白いのですが・・・
現実はそうもいきません。
まあ立地条件にもよる(ビジネス街の書店にマンガ雑誌を充実させても売れない)のですが、自分がよく行く書店には自分の好きなジャンルの本が充実していてほしいものですよね。
大体のジャンルをなんとなくそろえておくのが町の本屋さんの役割といえばそうなんでしょうけど、それじゃ面白くないし、Amazonに負ける。
在籍する書店員の得意なジャンルだけで勝負した書店が乱立した方が絶対に面白いけれど、それじゃ売り上げが見込めないものなのでしょうか?
今後、Amazonと電子書籍が全国の中小書店を駆逐してしまうのでしょうが、なんとかそれに抵抗できないものか日々思案しています。
紙の本と書店を愛する者として。
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