【マンガ】『ランウェイで笑って』 (1-5巻)ー才能との向き合い方
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『ランウェイで笑って』猪ノ谷言葉 / 講談社
僕はファッション業界のことに無知なので読んでいて新鮮です。
今年読んだ面白いマンガ・ベスト5に入るでしょう。
デザイナーは、「オシャレ」なんていう主観的で漠然としたもので戦わないといけないなんて、大変すぎて自分には無理だろう。
モデルもまずは高身長がないと相手にされない。それ以外のことに努力をずっと続けてきたとしても。理不尽すぎる世界。読んでいてつらい。
才能はあるけれど、金も人脈もなく、知識も乏しいデザイナー志望の主人公・育人。
才能(高身長)はないけれど、経済的自由や人脈、知識、技術もあるパリコレモデル志望のヒロイン・千雪。
共通するのは自分の夢に対するひたむきな姿勢。
二人の対比の描き方が容赦なくて心が痛い。
作者も現実も残酷だ。
それでも、彼らは自分の足りない部分をカバーしようと、懸命に喰らいつく。
自分の才能とどう向き合えばいいのか。
才能があってもお金がなければあきらめるのか。
肝心な才能(高身長)といわれているものを持っていなければあきらめるのか。
それが自分に向いているかどうかは誰が決めるのか。
審査員か、周りの人間か、はたまた自分自身か。
向いていなければ、あきらめるのか。
クリエイター(ものを作る、表現する)になろうとする者はいつも自問し、悩み苦しんでいる。自分の進む道はこれで合っているのかと。
とにかく今は後悔のないように、がむしゃらになってやるしかない。
がんばれ、皆。
本日5巻発売。
6巻は8月発売予定。
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