【読書術・初心者向け(2)】1冊の本から学ぼうとするな
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
《1冊の本から学ぼうとするな》
当然のことながら、1冊の本の中に全てが網羅されていることはありません。
この大前提を誰もが分かっているはずなのですが・・・
本を買い慣れていない方は、お金と時間(読む時間)の節約のためとケチって、1冊しか買おうとしないのです。
これが初めの一歩で大きく間違えているポイントです。
学術書、参考書、実用書、雑誌、1度も読んだことのない作家の小説etc・・・
いずれにせよ、「関連書籍の複数買い」が大事です。
著者には主張があります。明確な主張でなくとも、著者自身が重要だと思っていることに自然と力点が置かれて(より多くのページが割かれて)説明されるものです。
同じテーマについて論じるとき、Aという著者とBという著者が重要だと考えていることはそれぞれかぶっている部分もあれば異なる部分もあります。
Cという著者にもまた必ず違いがあります。
ここで、Aという本しか買わなかった場合、一方に偏った見方にしか触れることができません。Aの中で重要だといわれていること(だけ)が重要なことなんだと読み手はとらえてしまいがちです。これは非常に危険です。
「後で修正すればいいじゃん」という考えもちょっと危ないです。
人は第一印象が脳に刻まれると中々イメージが修正されません。
A,B,Cの同時読みこそが、もっともバランスのとれた見方ができるのです。
A,B,Cすべてに「重要だ」と書かれていることこそが重要なことなのです。
それを探すための複数買いです。
また、Aの説明ではよく分からない点が、Bの説明では理解できたということが本当によくあります。逆パターンもあります。
これも複数買いのメリットの一つです。
実は、理解の深さはもちろんのこと、理解の速さも複数買いの方が上なのです。
お金をケチってはいけません。