【小説】『胡蝶の夢』
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『胡蝶の夢』(全4巻) 司馬遼太郎 / 新潮文庫
幕末。日本における蘭方医学の勃興を描く。
マンガやドラマの『仁』でなんとなく雰囲気を知っているつもりでいました。
→全然分かってませんでした。
日本には昔から漢方が定着していて、およそ科学的・論理的な思考ができない人々(権力者)に対してどうやって西洋医学を説明したらいいのか。
身分制度や幕府の保守的権威主義が邪魔して、さらに話はややこしくなる。
学校では江戸時代の身分は士農工商と穢多非人(えた・ひにん)の5段階しか習わなかったので、そう信じていたのですが・・・
もう数えきれないくらいさらに細分化された身分が設定されていたそうです。
め、めんどくせぇ・・・
こういった社会システムは、外部から変化を与えられない状況下(鎖国)においては安定させやすかったのでしょうが、ひとたび大きな変革の風が吹くと全く対応できずに瓦解します。
かと言って人々はこれまでの慣習やしきたりに囚われたままで、物事の変革は遅々として進みません。
社会の変化のスピードが現在とは全く違います。
「ウサギとカメ」レベルではなく「飛行機とカメ」以上。
『仁』のようにタイムスリップしたら、周囲がノロノロしすぎで
間違いなくイライラしっぱなしでしょう。(短気?)
ああ、現代日本に生まれてよかった(^0^)/
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